「名字を変えたくない」という悩みに応える『同氏婚のススメ』
一般社団法人あすにはは、国際女性デーに先駆け、選択的夫婦別姓の法制化を推進する新しい啓発プロジェクト「あすにはウエディング」を立ち上げました。その第一弾として発足されたのが、婚活アクション『同氏婚のススメ』です。
このプロジェクトは、「結婚の際に名字を一つに定めなければいけない今の日本で、名前のことで悩まずに結婚できるカップルを1組でも増やす」ことを目指しています。具体的には、「同じ名字の人」同士を結ぶ婚活パーティを開催するとのことです。

現在の日本では、改姓を負担に感じて結婚を待機している人が全国で約58万7千人に上ると見られています(慶應義塾大学 文学部 阪井裕一郎/株式会社インテージ調べ)。パートナーがいなくても、改姓が婚活のネックになっている方も少なくないようです。このような社会背景を踏まえ、本プロジェクトは社会啓発を兼ねて立ち上げられました。
3月末には、鈴木さん・田中さん・佐藤さん・伊藤さんなど、特定の「同じ名字の人だけが集まる婚活パーティ」が開催される予定です。この企画・運営は、成婚数国内最多を誇る婚活サービスを提供する株式会社IBJの委託協力のもと実施されます。
このアイデアには私も驚きました。しかし、名字を変えるという大きな決断が不要になることで、結婚へのハードルが一つ下がる、と考えると、とても理にかなった方法だと感じます。

「あすにはウエディング」が提案する二つの解決策
「あすにはウエディング」プロジェクトは、スタートの「出会い」とゴールの「成婚」の両面で、名字の問題に悩まされずに結婚できる画期的な解決策を提供することを目指しています。
1. スタートの「出会い」のソリューション:『同氏婚のススメ』
「いずれ名字で悩むなら、最初から同じ名字の2人で出会えばいい!」という逆転の発想から生まれたのが、『同氏婚のススメ』です。同じ名字の人が集まる婚活パーティを通じて、名字の悩みがない結婚につながる出会いを創出します。具体的には、特定の名字(例:鈴木さん、田中さんなど)に限定した婚活パーティの開催が予定されています。
2. ゴールの「成婚」のソリューション:海外別姓婚サポート
すでに別姓のパートナーがいる方や、別姓を維持しながら結婚したいと考える方のために、国外を活用する第三の結婚の選択肢として『海外別姓婚』が提案されています。日本では、通則法により海外で結ばれた婚姻契約は別姓であっても有効とされています。この制度を活用し、国外で別姓婚を成立させるためのツアー企画や、ノウハウを蓄積して希望者を支援する取り組みを行う予定です。海外別姓婚経験者の知見をデータベース化し、情報公開も準備中とのことです。
海外での結婚という選択肢は、これまであまり知られていなかったかもしれませんが、法的な裏付けがあるという点で、非常に現実的な解決策となり得ると感じています。多様な生き方を尊重する社会への一歩ですね。
記者発表会概要
これらのプロジェクトに関する記者発表会が、国際女性デーに先立ち、厚生労働記者会にて開催されました。
-
日時: 2026年3月5日(木)11:00〜12:00
-
場所: 厚生労働記者会(東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎第5号館9F)
-
登壇者: 一般社団法人あすには 代表理事 井田奈穂 ほか
-
内容: 挨拶、選択的夫婦別姓の現状と最新調査データ発表、新プロジェクト「あすにはウエディング」および婚活アクション『同氏婚のススメ』の発表、質疑応答
一般社団法人あすにはについて
一般社団法人あすにはは、「誰もが息苦しさを感じず自分らしく生きられる、ジェンダー平等社会の実現」をミッションに掲げて活動しています。2023年7月に法人化され、代表理事は井田奈穂氏が務めています。2024年にはForbesJAPAN「いま注目のNPO50」に選出されるなど、その活動は注目を集めています。

賢作より
結婚は人生の大きな節目ですが、その選択肢が名字の問題で狭まるのは、とても残念なことです。今回ご紹介した『同氏婚のススメ』や『海外別姓婚サポート』は、多様な価値観を持つ現代において、より多くの人々が自分らしい幸せを追求できるような、新たな道筋を示してくれるのではないでしょうか。結婚をためらっていた方も、ぜひ一度、このような新しい選択肢について考えてみてはいかがでしょうか。
行動する人から、出会いは動き出します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。賢作でした。

